イギリスのクリスマスの定番菓子「ミンスパイ」。
このミンスパイに使用するフィリングが
りんごとドライフルーツを長期間
たっぷりの砂糖と香辛料、洋酒に漬け込んで作る「ミンスミート」。
“MEAT”と付いているけれど、肉は入ってないよ。
(一説によると、昔は牛ひき肉などを用いていたようです。)
昨年の11月末から、約2ヶ月半漬け込んでおいたミンスミートを解禁。
理想の味になったので、いつでも作れるように覚書。
◾︎材料
りんご(紅玉、ジョナゴールドなど) 150g
ドライイチジク、ドライクランベリー 計100g
レーズン 150g
オレンジピール 100g
牛脂 150g
きび砂糖 110g
ナツメグ 小さじ1/2
カルダモン 小さじ1/4
シナモン 小さじ1/2
クローブ 小さじ1/4
ブランデー、またはラム 120cc
◾︎作り方
細かくミンチしたフルーツ、ドライフルーツに、牛脂、砂糖、スパイス、酒を加えて、ひと月以上冷蔵庫で寝かせる。
★果物をミンチするために、私は全ての材料をフードプロセッサーにかけました。
ミンスタルトのフィリングに使う際、仕上がりをクリスマスプディングのような舌触りにしたかったからです。
ミンスミートは、漬け込んでおいたものをそのまま使用してもいいのですが
濃密な味わいに仕上げたかったので、卵や小麦粉をつなぎに加えました。
この方法で作ったミンスタルトは
フィリング部分の甘みが、ぎゅっと濃縮されて
そして、このミンスミートが活きて
且つ、土台までご馳走になるようなタルトを作りたかったので
タルト生地には、ジンジャーブレッドを焼く際に使っている
ミックススパイスをブレンドしました。
ジンジャーブレッドも、ミンスミートも
ヨーロッパのクリスマスを彩る伝統の味。
我が家の冬の恒例に、作り置きしたい
ハイブリッド菓子が生まれました。
***
ところで、急にミンスミートを仕込みたくなった昨年の夏のこと。
とうに旬を終えた故、スーパーの青果コーナーで隅に追いやられ
青褪めたように並んだ林檎を使って仕込んだミンスミートは
こちらの顔が青褪めるような、モゴモゴとしたボヤけた味に。。。
美味しいものを作れなかった心のダメージは
割と大きかったです。
「ミンスミートは、りんごが旬のうちに仕込め。」
当たり前のことを、再確認する出来事でした。