晩秋の天草でも、干し柿づくりが最盛期。
どの家の軒先にも、まん丸い柿が
たわわに吊るされています。
干し柿づくりのために、渋柿の皮を剥く祖母の名人芸。
多分、私が皮むき器で一つ向いている間に
祖母は包丁で、5個はむき終えてしまうんだろうな。
日毎に冬の訪れを感じる、11月の下旬でも
やはり南方、天草の日差しは強い。
カラッと乾いた空気と相まって
1週間もすると、セミドライに。
おばあちゃん曰く、このセミドライの柿が
いちばん美味しいんだとか。
市場には出回らない、生産者だけが戴ける
特別なご馳走です。
セミドライの柿は
つい1週間前まで、渋柿だったとは思えないくらい
ぐんと糖度が上がっています。
干し柿にはない、ジャムのようなジューシーさも残っていて
これはなんとも、危険な食べ物だ。。。
(よくぞ冬本番まで、食べ尽くさずに吊るしておけるものだ。)
休暇中、初めて訪れる晩秋の天草で
思いがけず、いい体験ができました。