生まれてから云十年
父の田舎に帰省するたび、カフェ難民でした。
何故ならば、そこに暮らす民に
「おいしい喫茶店がないか」と尋ねても
「無い」の一点張りだったから。
この度の、約3週間の休暇中
長い滞在を、快適に過ごし続けるため
砂漠でオアシスを探すような気持ちで探索した結果
お気に入りのお店を開拓することができましたので
喜びを込めてのご報告をば。
あるじゃないのよ、老舗の喫茶。
「喫茶茶話」は、ひとり切り盛りするマスターと
地元の常連さんとの天草弁会話を、ゆったり聞き流しながら寛げる
まさに店名通り(?)の純喫茶です。
和食続きの舌と胃袋に
「茶話サンドセット」のクロックムッシュが沁みます。
パンはフワッフワの厚切り
耳もサクサクで、硬くなりすぎず
良い焼き加減。
東京にいれば、なんてことない喫茶店のサービスセットも
「無い」と思っていた場所で出会えると
格別なものになってしまう、というお話でした。
行ったのはここ。
それからもう一軒。
なんと、ハワイアンカフェまで見つけてしまったもんね。
街中を流れていた川が
ちょうど海に流れ込む辺りにある「コナ・コナ・カフェ」は
ロコモコやシュリンプ料理など
ハワイ特有のメニューラインナップ。
スフレタイプのパンケーキは
定番のマカダミアソースのものと、フルーツ盛りの他に
期間限定のメニューがありました。
フルーツ盛り盛りに惹かれましたが
「チョコレートマカダミア」フレーバーが期間限定とのことだったので
今回はこちらをオーダーすることに。
運ばれてきたパンケーキは
ドライベリーのセンターラインが、目に鮮やか。
別添えに、ホットファッジまでついてる♡
ふわっ、しゅわっ食感のパンケーキは
モンサンミッシェルのオムレツみたいに
口の中で溶ろけていきます。
ボワンとボリューム満点の見た目ですが
軽い食感のパンケーキは、ヘビーなソースがかかっていても
胸焼けすることなく、ペロリと平らげることができました。
セットで供されるコーヒーは、もちろんコナコーヒー。
冷めても酸味が少なくて
甘いものを食べた後にぴったりのコーヒーでした。
同タイプのパンケーキを提供する、某有名パンケーキ屋さんは
都内で今尚、行列が絶えませんが
ここなら何時来ても、待たずにゆったり
「幸せのパンケーキ」が食べられちゃうもんね。
(店名伏せてた意味なし)
喫茶未開拓の地で、オアシスを見つけられれば大団円と思っていたところに
思いがけず、エデンの園まで到達してしまった様な
今は、そんな気分です。
行ったのはここ。